top of page

メタモデル、ミルトンモデル、メタファーモデル:主観的経験のモデルたち

最初は「メタモデル」でした。リチャード・バンドラーとジョングリンダーによる洗練された言語学的方法論である「メタモデル」は、クライアントの世界についてのモデルを探求し、それに影響を与えようとするものです。そして、メタモデルは主に感覚的経験を対象にしていました。 


次に、「ミルトンモデル」が来ました。「ミルトンモデル」は非特異的で概念的な経験を、精神療法的効果のために活用する言語学的技術です。


「メタモデル」と「ミルトンモデル」が結合されて生まれたのが神経言語プログラミング(NLP)です。メタモデルとミルトンモデルは、小さなものから大きなもの、具体的なものから抽象的なものまで、すべての経験の範囲をカバーするように見えました。現在、NLPとして知られているもののほとんどすべてが、この2つのタイプの経験で機能します。しかし、もし、バンドラーとグリンダーによってコード化されたことのない別のタイプの経験があったらどうでしょうか?




デービッド・グローブの魔法


これは私達の個人的意見ですが、もしバンドラーとグリンダーがいまでも極めて優れて何かを行う人々をモデリングするという彼らの魔法を実践していたのであれば、彼らはミズーリ州のエルドンに足を延ばし、一人の傑出したセラピストであるデイビッド・グローブを発見するでしょう。そして、そこで、グローブがメタモデルもミルトンモデルも扱わない、現実のもう一つの側面である「メタファー(比喩)とシンボル(象徴)」を活用して、驚くべき結果を生み出していることに気づくはずです。 


デイビッド・グローブは、NLPの黎明期にバンドラーとグリンダーに学び、その後、エリクソニアン催眠を学びました。そこから彼は、トラウマ的記憶を解消するための彼自身の手法を発展させていきました。彼は、幼少時虐待経験者やベトナム帰還兵といった心的外傷後障害を患った患者の治療を中心に行っていました。その12年の経験を経て発展させた手法は、メタファーを独特のやり方で活用するものでした。 


他の多くのセラピストも、確かに物語とメタフォリックな(比喩的)寓話の重要性と影響を理解はしていましたが、グローブは人々の経験における「メタファーとシンボル(象徴)」という側面、「メタフォリック(比喩的)、シンボリック(象徴的)経験」を直接扱う手法を開発したという点において、紛れもないパイオニアです。 


彼は経験のこのメタフォリック(比喩的)、シンボリック(象徴的)なレベルを扱うにおいて、新しい言語学的モデルを発見しました。これを彼は「クリーンランゲージ」と呼んでいます。Rapport35で、基礎的な方法論といくつかのクリーン質問の紹介を記載しています。 

この2年間、我々はグローブの傑出したセラピーへのアプローチを研究し、彼の概念的、言語学的方法論をメタファーモデルと名付けました。その名前は新しい主観的経験の研究領域を表していると考えます。大胆すぎると思われるかもしれませんが、ここで初めて紹介するメタファーモデルはNLPをメタファーとシンボルという新しい領域に拡張するモデルであると考えています。



グローブのメタファーは、独特です!


ミルトン・エリクソンの魅力的な物語が精神療法上の価値があることが認識されて以来、NLPサークルにおけるメタファーは「人々を変える物語」を意味するようになっています。エリクソンにおけるメタファーは、ストーリーテラーがクライアントの明示的な結果に向けて影響を与えることを目的として、ストーリーテラーによって考案されたものです。エリクソンにおけるメタファーは原則として、治療者が使う言語学的な道具です。


グローブのメタファーはそれとは異なります。

  • 第1に、グローブのメタファーは完全に、クライアントの経験のみから生み出されます。

  • 第2に、グローブのメタファーは、クライアント自身の視覚、聴覚、運動感覚やサブモダリティの内的構築物として表現されます。

  • 第3に、グローブのメタファーは、クライアントにとっての意味や重要性が込められたシンボリックな(象徴的)属性によってコード化されています。 



例えば、クライアントが「私はレンガの壁に走り寄っています」と言うと、その壁の属性(高さ、長さ、レンガの数、レンガの種類など)は現に実在する問題の特性に対して、非常に重要で、相関したものになります。加えて、クライアントに対する壁の場所、走る方向、メタファーにおける事象の順序もまた、クライアントの行動パターンに内在する構造の一部となります。これらは、(グローブがそう呼んでいるのですが)一種の「複製メカニズム」です。 


心理学者のユングは人類に普遍的に存在する元型(アーキタイプ)的シンボルの存在と重要性を指摘しました。そうしたユングのシンボルと異なり、グローブのメタファーはクライアントにとって特異なものであり、非常に個人的なものです。そして、メタファーモデルでは、セラピストやクライアントによる解釈を必要としません。メタファーを利用した治療を経験した後、起こったことの意義について言及するクライアントもいれば、ほとんど認知できないクライアントもいます。彼らはただ、「何かが変わったことを知る」だけです。



記憶はこれで作られています...


メタファーモデルでは、現実の記憶と想像上の記憶は同じように扱われます。重要なのは、メタファーのシンボリック(象徴的)な意味なのであって、それが実際に起きたかどうかではないのです。私たちは、人は、イメージや音や感覚をシンボリック(象徴的)な意味なしで作り出すことはできないことを発見しました。たとえそれをどうにかやってみようとしたとしても! 


多くの場合、クライアントが彼ら自身のメタファーに驚かされれば驚かされるほど、シンボルに内在する情報が多くの価値をもっているのです。大腸炎のある若者は、彼の病気を「赤いケチャップの丸い、白いプレートの上の黄色のオムレツ」と表現しました。私たちは後に円形シンボルと黄色が共通のモチーフであることを発見しました。これらのシンボリック(象徴的)な属性は、彼の症状の軽減において非常に重要だったのです。このプロセスをうまくいかせるために、私たちはこれらのシンボルの意味が何であるかを知る必要はありませんでした。ただ、それらのシンボルにクライアントにとって深い意味があった、ということだけです。 


メタファーモデルはクライアントが現実の出来事を事細かに表現することなしに機能することができます。そのことは「語りえないトラウマ」を患っている人々にとってどれだけ価値あることであるか、お分かりになるでしょうか。


メタファーは何のため?


ほとんどの心理学および言語学の学派は、メタファーを単なる「語句の転換」としか扱っていませんでした。しかし、ますます多くの学者が、メタファーが、私たちが世界を理解する根本的なプロセスであるかもしれないという結論に達しました! デイビット・ローリーは次のように端的に言い表しました。「すべての知識は、究極的には、メタフォリカル(比喩的)、もしくは類推的な認識と思考の様式に根差している」 


そして、ジョージ・レイコフとジョンソンの画期的な書籍である「レトリックと人生(原題:Metaphors We Live By)」は物事の理解のためにはメタファーが不可欠であることを下記のように明確に示しています。「メタファーは、単なる詩的または修辞的な装飾ではなく、私たちが知覚し、考え、行動する方法に影響を与えます。現実自体が、メタファーによって定義されているのです。」「レトリックと人生(原題:Metaphors We Live By)」


いつものように、グレゴリー・ベイトソンはこのことを理解していました。かれはフリッチョフ・カプラに次のように語りました。「メタファーは、精神的相互接続の全体の構造がどのように結びついているかを示しています。メタファーは生きていくという、まさにその根底にあるのです」 


メタファーという言葉は、貴重な液体を運んで保管するための古代ギリシャの容器「アンフォラ」と同じ根源を持っています。だから、グローブは、メタファーの目的は情報を運ぶことであると述べています。その情報はメタファー内部にシンボリック(象徴的)な形として隠されています。 メタファーモデルにおいては、シンボルはメタファーに個々の要素として埋め込まれています。それらはクライアントの意識の外の情報を体現しているからこそ、クライアントにとって重要なのです。


メタファーは至る所に存在する


メタファーは、私たちの経験のより物理的で具体的な側面に関して抽象的なアイデア、概念、プロセスを表現します。しかしながら、メタファーは、通常理解されるよりもはるかに一般的でありふれたものなのです。私たちは「胸のつかえがとれたみたいだ」、「私は霧の中をさまよっている」、「私の心は傷ついた」のような明確な比喩を理解することができます。しかし、暗黙的な比喩というのは、もう少しとらえがたいものです。 


NLPにおける「チャンクダウン」のダウン、と「チャンクアップ」のアップ、「論理レベル」のレベル、「変性意識状態に入る」の入る、は、空間や構造や入れ物のメタファーを利用しているのですが、一見して分かるようなものではありません。 


メタファーがどんなにありふれているかを示しましょう。下の文では各句にそれぞれ異なる空間的なメタファーが利用されています。どれがメタファーだか、分かるでしょうか。


それは癒しのためには近すぎた

私たちの心を一つにしよう

これはあまりにも遠くに行ってしまった近づいてみよう

そこにいるだろうあなたは真実から逃げ去っている

これを進めましょう

私たちはそれぞれが異なる方向に向かってしまっている

私は間が必要だ私は問題からのいくばくかの距離を必要としている

あなたは私を避けている

町にいるときは、私を見て私は落ち込んでいる

基本に戻ろう

私は恋に落ちている

彼女は私の癇に障り、イライラさせる

あまり深くかかわり過ぎないにしよう

彼はかなり浅い

私の気に障ることをしないで

どうやってこの混乱から抜け出せるの? 



これらは現実には空間的ではない経験を記述するために空間の概念を使用するため、メタフォリック(比喩的)です。その例はいくらでもあります。メタファーは日常生活に満ち溢れていて、そして、それは言語の中だけに留まりません。レイコフとジョンソンは次のようにそれを端的に言い表しています。「我々が考え、行動する日常の概念システムは、その性質上、根本的に比喩的なのです。」 


これらの著者は、私たちがメタファーを生み出すプロセスである「メタファーライジング」によって私たちの経験に意味を与えていることを認めていますが、グローブはその次の論理的なステップを踏んだことが知られている唯一の人です。


シンボリック(象徴的)VAK


グローブはクリーンランゲージの利用を通じて、メタフォリック(比喩的)で、シンボリック(象徴的)な経験のVAKOG表象が存在することを発見しました。そのメタフォリック(比喩的)で、シンボリック(象徴的)な経験の表象は、形(form)と一貫した構造を持っています。それらが変容したときには、その人の世界の見取り図も変化させます。これは新しい認識と行動をもたらします。 


これは、NLPを知っている者には見慣れたものではないでしょうか。表象の変化が認識や行動の変化をもたらすという面からいうと、メタフォリックな表象は感覚的、概念的表象と類似しているのです。しかしながら、両者には次に議論するようないくつもの重要な違いがあります。 


グローブは、メタフォリック(比喩的)な記述の背後には構築されたシンボリック(象徴的)な表象があると仮定していました。シンボリックな表象には、場所があり、一貫した内在的な構造とプロセスがあり、そして、それらを構築したクライアントにとっての特別な意味があります。ですから、もし、だれかが「胸のつかえがある」と言ったとき、グローブは、これらの言葉はクライアントの内的経験を記述していると仮定しました。そして、その内的経験は、クライアントにとっては「本物」であるのです。メタモデルを利用した場合、あなたはクライアントの言葉に対して、その感覚的経験に注意を向けるように促すでしょう。しかし、それを行うと、クライアントは彼らの「つかえ」のような経験の質を失わせてしまうでしょう。 


クリーンランゲージを用いた場合、あなたはクライアントの経験の、例えば「つかえ」のようなメタフォリック(比喩的)な経験の質を維持する必要があります。これはただクライアントとともにいる、というだけでなく、(訳注:メタフォリックな経験として表現される)クライアントの症状の中に「隠された」情報を発見する機会を提供することでもあるのです。その情報は彼らの「問題」を変容させることに導くことになるかもしれないものです。


 

経験のレベル


感覚的、概念的、象徴的な経験を識別する最も有用な方法の1つは、ロバート・ディルツの論理レベルのモデル(図を参照)です。


我々は感覚的経験から環境と行動について知ることができます。能力と信念、そして価値は人の思考の構築物です。これらは概念世界にのみ存在します。私たちはある特定の木を見ますが、「木」という概念を見ることはありません。概念は石ころやそれに躓く人たちといった物理的世界の現実とは異なる秩序を持っています。 


私たちの自己意識、および自己より偉大な霊的な何かへのつながり、というのは概念構築物ではあるのですが、私たちがこれらの状態にアクセスするときには、私たちにとっては概念構築物であること以上の意味があることに気づきます。私たちはどうやってそれらの意味を知るのでしょうか。人々はこれらの問いに対して、非言語的、もしくはメタフォリック(比喩的)な言葉で答えます。 


我々の研究は、自己意識とスピリチュアル(霊性的)な経験は、シンボリック(象徴的)に表象されることが最も多い経験です。私たちは物理的な世界の感覚的な経験を概念的な世界のための「原材料」として使用するのと同じように、物理的な世界の経験をシンボリックな世界の原材料として使用します。したがって、シンボリック(象徴的)なものは常に概念的なものおよび物理的なものに隠されているか、または埋め込まれています。



もう一つの現実


アイデンティティ(自己意識)とスピリチュアル(霊性的)な経験は異なる現実の秩序から構成されています。そのため、異なるコミュニケーションのモードが必要です。 シンボリック(象徴的)な表象は、メタモデルの質問には適切に応答しません。メタモデルでは、クライアントが「私は魂の暗い夜を過ごしています」と言ったら、「どの魂ですか?」と聴きます。このような情報を特定し、明確化していくような質問が、メタファーの内部構造を明らかにすることに役立つことはほとんどありません。 


こうしたよりシンボリック(象徴的)でメタフォリカル(比喩的)な言語に適合的なクリーンランゲージの質問は「そして、その暗い夜の暗いはどのような暗いですか?」です。 


この質問の意味があなたに理解できないとしたら、あなたはこの質問を感覚的か、概念的なフレームワークで捉えているであろうかと思います。シンボル(象徴)の世界では、この質問は完全に意味を成します。 


論理レベルとベイトソンの原則(上位レベルの変更が自動的に下位レベルの再構成を行う)がNLPトレーニングに導入されたとき、NLPの修行者たちは、自己意識とスピリチュアリティのレベルに変化がどのように影響するかについて疑問に思うことが多かったものです。メタファーモデルは高度に複雑なあり方、矛盾、ダブルバインド、そして「人生における大きな問い」といった中核的な課題に直接取り組む手段を提供します。加えて、私たちはこれらのプロセスを、身体的な症状、依存症、非生産的な戦略、制限された信念、葛藤する価値観といったものに対して適用し、成功を収めています。


シンボリック(象徴的)なコンテンツ


サブモダリティは私たちが内部のイメージ、音、感情を構成する特性であり、それによって私たちは経験をコード化します。しかし、経験には、サブモダリティ以上のものがあります。そうでなかったらNLPでの「スイッシュパターン」を実施しさえすれば、常に臨んだ結果が得られることになりますが、そうはいかないですよね。 


私たちの経験では、制限された中核的信念や自己感覚が、望ましくない行動に絡み合っているときには、サブモダニティとは異なったアプローチが必要になるのが常なのです。メタモデルとミルトンモデルは、クライアントの語りの内容ではなく、主観的な経験の構造と連携して機能するように設計されています。コンテンツにかかわらず機能する、とはNLPの変革のワークにおけるもっともエレガントな形態だと見なされることも多いのですが、このことはコンテンツのシンボリック(象徴的)な性質が無視され、活用されないことを示しています。 


サブモダリティでは、「絵の色は黒ですか?白ですか?」という質問をします。特定の色合いやグレーの色合いは重要とされません。しかし、そこにこそ、シンボリック(象徴的)な情報が保持されているのです。 


例を示しましょう。クライアントが愛を「赤い、赤いバラ」と表現したとします。これは、彼らがどのように人と関係するのかを象徴する、花と色の質を示しているのです。「赤い、赤いバラ」のサブモダリティを特定することは、クライアントがこのイメージを表象することに関する多くの情報を生み出します。しかしながら、サブモダリティはクライアント自身を赤い色の意味と接触させることならないでしょう。これが「赤いバラ」のシンボリック(象徴的)な属性を探求することを必要とするのであり、だから、クリーンランゲージが必要なのです。 


同様に、黒、白または灰色の陰影は非常にシンボリックであり得るのです。あるクライアントは、彼女を散々悩ましていた「メタファーランドスケープ」の中に黒と白の要素を発見しました。すると、突然、そのクライアントは子供のころ、彼女の母親が何度も「私が黒を白といったら、それは白なの」と繰り返すのを聞いたことを思い出しました。この現実化は、彼女を長年の問題へと結びつけました。彼女は誰、もしくは何を信じるべきかを知ることが非常に困難でした、そして、その困難は彼女の内面の表象まで拡張されていたのです!黒と白のシンボルの探索を通じて、彼女は自身の「知る」と他人のそれを区別することができるようになったのです。 


シンボルのもう一つの重要な特徴は、それらの機能が情報の運び手としても機能できることです。「私の胸の緊張は岩のようです」という文を読んでみてください。シンボリック(象徴的)な面からは、岩石というものが鋭利であり、切れるか硬くて壊れたり、多孔性になったりすることができず、液体に吸収される、という点が重要です。表象がもつ属性と機能はその岩というシンボル(この場合は「岩」)特有の意味を持つためそのシンボルと無関係ではありません。



シンボリックな空間と時間


シンボリック(象徴的)な属性はメタファーモデルの1面に過ぎません。同じくらい重要なもう2つの要素が、シンボリック(象徴的)な空間と時間です。簡単に説明すると、例えば、岩というシンボルが、その岩を見る観察者やその他のシンボルとどういう位置関係にあるのか、ということは非常に重要な意味を持つのです。メタファーモデルを使ったとき、クライアントのまわりの空間は意味で満たされていることに気づくでしょう。なぜなら、クライアントの周囲の空間のしかるべき場所にはシンボルが存在しているから。 


メタファーモデルにおける3つ目の基盤となる要素、シンボリックな時間はメタファーにおける循環する出来事の連鎖を探求することから引き出されます。メタファーランドスケープ(メタファーが織り成す世界像)における出来事が起こる順序は、非常に重要です。この枠組みの中では、時間は概念的ではなく、シンボリック(象徴的)なものとして捉えられる必要があります。今後の記事では、シンボリック(象徴的)な空間と時間の理解が、我々の在り方のまさに中核における、有機的な変化の驚くべき可能性をいかに開くことになるかについて探求しようと思います。



結論


感覚コーディング、概念コーディング、およびシンボリックコーディングは、人間が自分の経験を表象する3つの方法です。各々は異なる機能を持ち、異なるプロセスを使用し、独自の構文と論理を持っています。それゆえ、各々は異なるモードのコミュニケーションを必要とします。メタモデル、ミルトンモデル、そしてメタファーモデルです。人間の心は、私たちのメタフォリック(比喩的)な表象の内容と関係性の面から情報をコード化します。このコード化はシンボリック(象徴的)な属性、空間、時間との関連を通じて行われます。それがメタファーモデルの核心です。 


メタファーモデルの概要と、それがNLPの新しい領域をどのように開くのかについて、この記事に多くの情報を詰め込んでしまったのですが、なんとかやりきることができました。 私たちはあなたの内面世界のシンボリック(象徴的)な性質の理解がどれほど主観的経験の探求に新しい地平を付け加えることができうるかをあなたに示すことができたことを願っています。 


メタモデルとミルトンモデルが純粋に心理療法的な応用から始まり、他の分野にも急速に広がったのと同じように、私たちはすでにメタファーモデルがビジネス、教育、世代的な方法でどのように採用されるかを目の当たりにしています。



© 1996, Penny Tompkins & James Lawley



原文:Meta Milton Metaphor Models of Subjective Experience 著者:ペニー・トンプキンズ&ジェームズ・ローリー

翻訳:松下正嗣 Masatugu Matushita

コメント


bottom of page